発達障害のアスペルガー症候群、近年注目されています

自分の「個性」を知って、「生きにくさ」に対処していこう

30年前にイギリスの児童精神科医ローナ・ウィングが「アスペルガー症候群」を発表してから、その名前はよく知られるようになりましたが、どのような障害なのかは、まだ理解されていないようです。

 

アスペルガー症候群は「自閉症スペクトラム」に含まれる発達障害の仲間です。

 

自閉症の基本症状である社会性の育ちにくさ、創造力の広がりにくさはありながら、コミュニケーション能力は良いという特徴があります。

 

知能は高くて、率直でものごとを真面目に捉えるタイプです。

 

得意なことと不得意なことの差が激しいのですが、得意分野を伸ばして独自の能力を発揮する人もたくさんいます。

 

しかし、その特徴のせいで、周囲からの理解が得にくいために孤独を感じ無力感にさいなまれ、その上、被害者意識に囚われている人も多くいるのです。

 

特に、発達障害アスペルガー症候群の概念が広まったのがここ十年なので、現在成人して社会人になっている人の中には、幼少時には気づかれずに、社会人になってから社会に不適応を起こしてアスペルガー症候群と診断されるケースがあります。

 

知人は40年前からLD(学習障害)教育を必要と考えて支援教育を実践してきましたが、その間に出会った人たちの中には、当時は診断名がついていなかったけれど、今はアスペルガー症候群と診断された人がたくさんいます。

 

その人達はなんらかの「生きづらさ」を感じつつも、個性あふれる素晴らしい人々です。

 

2007年度からはじまった「特別支援教育」によって、アスペルガー症候群を取り巻く教育環境は大きく変わりましたが、すでに学校を卒業した社会人たちは、正しい理解と適切な支援のないままに成長しました。

 

そのために、現在も「生きづらさ」を強く感じています。

 

発達障害の人が自分の個性や特性を知り、生きづらさに対処していけるように、アスペルガー症候群を中心に、発達障害の特徴や生き方のヒントをわかりやすく解説しました。

 

アスペルガー症候群の人の生きづらさを少しでも解消し、安定した豊かな生活を送るための手助けになるように願っています。

 

「大人のアスペルガー症候群」理解度チェック

 

大人のアスペルガー症候群について、どれくらい知っているか、以下の質問十問に答えて確かめてみましょう。

 

第一問 アスペルガー症候群は大人になってから発症することがある

 

×アスペルガー症候群は脳機能障害による発達障害です。

 

大人になってから気づくケースはあっても、おとなになって発症することはありません。

 

第二問 子供の時にアスペルガー症候群がわかれば治せる

 

×療育によって社会への適応をしやすくすることはできますが、障害を治すことはできません。

 

第三問 自閉症とアスペルガー症候群は同じ障害の仲間

 

自閉症アスペルガー症候群は共通した特徴をもつ「自閉症スペクトラム」の仲間です。

 

第四問 アスペルガー症候群は知的障害を伴っている

 

×自閉症の場合は、約四分の三に知的障害を伴うといわれていますが、アスペルガー症候群は一般的に知能が高いといわれています。

 

第五問 アスペルガー症候群からうつ病になることもある

 

アスペルガー症候群の二次障害として、うつ病が引き起こされるケースがあります。

 

第六問 アスペルガー症候群と、ADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)は全然関係ない

 

×ADHDLDアスペルガー症候群と同じ仲間の発達障害です。

 

合併することもあります。

 

第七問 アスペルガー症候群は、努力して克服しなければいけない

 

×アスペルガー症候群は、努力して克服できるものではありません。

 

周囲の人々に理解してもらって、安定した生活を送れるようにしましょう。

 

第八問 アスペルガー症候群が犯罪の原因になることがある

 

×アスペルガー症候群が原因で犯罪を犯すことはありません

 

周囲の無理解、偏見から追い詰められて犯罪に手を染めることはあっても、これは障害がない人と同じです。

 

第九問 引きこもりやニートの中にアスペルガー症候群の人がいる

 

◯ひきこもりやニートはアスペルガー症候群とは別の問題ですが、環境によってはそうなりやすいことが知られています。

 

第十問 障害があるため、普通に仕事をすることができない

 

×普通に仕事をしている人は勿論、社会的に活躍している人もたくさんいるのです。

アスペルガー症候群を改善


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